種族統一パーティのつくりかた ~とりあえず6体そろえて戦ってみよう!~
この記事は、種族統一アドベントカレンダー2023 2日目の記事です。
序章 種族統一とは?
この記事における種族統一とは、手持ちをすべて同じポケモンにして対戦することを指すものとします。ルールは基本的にシングルバトルで、互いに3体選出します。
種族統一の対戦では、そのルール上、どうしても不利な相性の対戦が起きます。
しかし、通常の対戦のように、パーティ内の異なるポケモンによって、相性補完を行うことはできません。不利相性でも、そのポケモンのみで戦うしかありません。
そんな種族統一において、どうやってパーティを作るのか?その基本形を、私なりにお話ししていこうと思います。
あくまで自己流の話ですが、「種族統一をやってみたいがパーティの組み方に困っている」とか、「種族統一に興味があって、どうやってパーティができているのか気になる」といった方への助力となれればと思います。よろしくお願い致します。
1章 とりあえず6体そろえよう!
前提として、「どのポケモンで組むの?」という話は今回しません。それについて悩んでいるのであれば、とりあえずは各々の「好き」なポケモンで組んでほしいと思いますので、割愛します。
(私自身も、基本的には「好き」なポケモンで種族統一をしています。この「好き」というのは、ビジュアルや設定が好きなポケモンでもあれば、ステータスや特性などの性能が好きなポケモンだったりもします。さらに言うと、私はシャンデラが一番好きなポケモンですが、好きになったきっかけは後者の性能面です。今はビジュアルも大好きですし、愛着もあります。)
種族統一するポケモンを決めたら、以下の手順でパーティを作っていきます。参考に、私がSV最初期に作成した、テブリム統一を例として書いていきます。
(1)ステータスや技などを確認する
まずは、統一を組もうとしているそのポケモンのポテンシャルをひととおり確認しましょう。ポケモン徹底攻略さんで検索するのがもっともよいと思います。
ステータスを確認していくうえで、特に注目したいのは、以下の3点です。
- 素早さライン(特に1,2段階上昇時にどこまで抜けるのかの確認)
- 物理・特殊それぞれの技範囲
- 変化技
それぞれ解説します。
①素早さライン
素早さはどのポケモンにおいても重要です。どのくらい振ると何族を抜けるのか、スカーフを持たせたらどこまで抜けるのか、相手が麻痺だとどうか。このあたりは先んじてチェックしてメモしておきましょう。後々の構築作成のポイントになります。
テブリムの例を見ていきます。
素早さ49族とかなり遅いですが、最速スカーフで最速98族を抜けます。また、こちら最速で相手麻痺の場合、最速150族と同速になります。つまり、最速スカーフなら最速サザンドラより速く動くことができ、相手を麻痺させれば、最速ドラパルトや龍舞した最速カイリューの上を取れます。実際にこういった相手に当たるかはわかりませんが、調整の指標にはなることでしょう。
テブリムのような素早さの低いポケモンであろうと、素早さ調整の意味が大いにあることがわかるかと思います。
②技
ざっとリストアップしておくと、あとで見やすくておすすめです。もちろん、使いやすい目ぼしい技のみに絞ってもいいと思います。
攻撃技については、タイプごとでまとめるのもおすすめです。こうすることで、物理・特殊のどちらかでしか持てないタイプの攻撃技が見つかったりします。テブリムであれば、電気技は物理のみですし、草技は特殊のみになります。こういった違いをもとに、作る型を考えていきます。
変化技は、基本的にはすべてリストアップすることをおすすめします。意外な技が使えることもあるからです。この中からまず目ぼしい技を挙げると、両壁、めいそう、トリックルームあたりは誰もが目を付けることでしょう。壁を貼れれば裏の個体が動きやすくなりますし、めいそうの積みの起点にもなります。また、トリックルームをすれば、素早さで不利な相手にもチャンスを作れそうです。
このように、ポケモンごとの特徴をステータスと技から大雑把に分析します。これを基に、構築を作っていきます。
(2)育成案の作成
では、実際に育成する型の案を作っていきます。その際に、ある程度「役割分担」を考えておくことが大事です。具体的には、
- 起点作成役@1
- アタッカー・積みエース役@3
- その他補完役@2
といった感じです。
また、アタッカー・積みエース役は、可能であれば物理型と特殊型の両方を用意できているとよいですね。もちろん、ポケモンによってはアタッカーが多かったり、起点作成に多く割いたりすることもあるので、あくまで目安です。これにテブリムを当てはめてみましょう。
①起点作成役
そもそも起点作成といえば何をするかというと、「状態異常の付与」「相手デバフ」「ステルスロック、まきびしの展開」などが主になります。これにより、後続のポケモンでの積みや全抜きをサポートします。
(よく採用される技として、「ちょうはつ」「ステルスロック」「アンコール」「でんじは(でんきだまなげつける)」「がんせきふうじなどの相手の素早さを下げる技」「バークアウトやとびかかるなどの相手の攻撃・特攻を下げる技」あたりがあげられます。私もよく使います)
テブリムの場合、技リストを鑑みるに、両壁+ほっぺすりすりをさせるのが無難でしょう。麻痺させてからさらに行動できるようにしたいので、すばやさは最速に。そうなると、耐久力に不安が生じるので、もちものはきあいのタスキがよさそうです。特性は、相手のちょうはつなどの補助技をシャットアウトできる、マジックミラーがよさそうです。
②アタッカー・積みエース
基本的に、アタッカーには火力アップアイテム(いのちのたま、たつじんのおびなど)を持たせ、技範囲を広くして、多くの種類の相手と戦えるようにしておきます。積みエースには、耐久力を補助できるアイテム(たべのこし、オボンのみなど)を持たせ、積み技はもちろん、必要ならば、回復や妨害技も持たせると全抜きがしやすくなるでしょう。また、相手からの妨害を防げるアイテム(ラムのみ、おんみつマントなど)もおすすめです。テブリムの場合、どんな構成にしましょうか。
アタッカーは、タイプ一致打点のサイコキネシスやサイコショックを中心にし、悪タイプの弱点を突けるマジカルシャインや、ゴーストタイプの弱点を突けるあくのはどう、その他サブウェポンを加えていく形になるでしょう。奇襲もできるスカーフ型と、火力を重視したいのちのたま型を暫定の案として置いておきます。
積みエースは、めいそうを軸に戦うことになるでしょう。物理技主体の相手への対抗策としてあまえるを入れたり、回復しながら戦える技としてドレインキッスをいれたり、ワンチャンスを作れる麻痺を入れるためにほっぺすりすりを、それと相性のいいみがわりを入れたり、といった感じでしょうか。火力を求めるならアシストパワーもありですね。耐久力をあげるため、もちものはしんかのきせきがよいでしょう。
物理特殊両方の型を用意できるとなおよいですが、流石に物理型は厳しそうです。攻撃力を上げる積み技がなく、エスパータイプの物理技もありません。ここは一旦あきらめましょう。
③その他補完役
補完役には、上記の①、②では対応できない相手への戦術を用意することになります。
テブリムの場合、麻痺展開が通らない電気タイプ相手や、打点の通りにくい鋼タイプ相手が今のところ厳しそうです。となると、補完役には、「地面打点」+「即攻性」を持たせたいところです。
テブリムは地面技を覚えないので、ここはテラスタルでカバーしましょう。問題は、「即攻性」のほうです。テブリムは火力の高いポケモンではないので、すぐに火力を出すにはこだわりメガネが必要でしょう。しかし、サポートなしでは相手に上から行動されて倒されてしまいます。積み展開はすでに作ってあるので、他の展開方法でいきたい。となると、トリックルームで支援するのがよさそうです。これならば、電気タイプが相手でもこちらが先手を取れます。このように、補完枠の構成を決めていきます。
余裕があれば、他にも採用できそうな型をメモしておくのもよいでしょう。もし、上記の型でうまくいかないことがあった場合に、柔軟に対応できます。
ここまでパーティの基礎がまとまったら、とりあえず育成し
ました。(安心と信頼のました工法)
こんな感じで種族統一パーティができあがります。
突然パーティが生えてきましたが、実際こんなもんです。とりあえずある程度アイデアがまとまったら育てましょう。
耐久調整とか、テラスタイプとか、技範囲の選定とかに迷うようなら、ひとまず直感で決めてしまいましょう。戦いながら試し、何か違うと思ったら変えていけばいいです。努力値振りに困ったらぶっぱでok。まずは
Just do it!
※ステータス確認の項でお話ししましたが、素早さの調整だけはしておくとよいです。先手を取れるかどうかは特に勝敗への影響が大きいので。
2章 実際に対戦しよう!
パーティができたら、ひとまず対戦しましょう。主な種族統一の対戦場所として、毎週火・木・土・日曜の夜21~24時に、ポケモンSVのパスワード通信対戦を行っている「リピートボール級」があります。
ルールはこの画像の通り。
たいてい潜っている人がいるので、時間になったらとりあえず行ってみよう!
(画像の用意の都合で、異なる日の画像を使用しています)
マッチングしたら、この画面になります。
ここで、対戦ルールを決めます。もしあなたがルール決定役になったら、ノーマルルールを選べばOKです。
あとは、使用するパーティを選んで準備完了!
双方の準備ができたら、ポケモンを3体選んでバトル開始です!
時間切れや操作ミスなどで、選出するポケモンの数が3体未満になったり、あるいは3体を超えてしまったら、降参して仕切り直しましょう。よくあることなので、気にせず次の対戦に臨みましょう。
対戦を終えたら、休憩するなり、すぐ次の試合を求めてマッチング再開するなり、反省するなり自由です。とりあえずは、時間の限り、どんどん対戦を楽しみましょう!
その際に、ひとつだけ大事なことを。対戦内容は簡潔にメモしておきましょう。自分は何統一で、相手は何統一だったのか。勝ったのか負けたのか、その主な要因はなんだったのか。これくらいをさっと記録しておくことが重要です。これが、次の章「対戦後にできること」につながっていきます。
あと、スクリーンショットも適宜撮っておきましょう。思い出作りにgood。
対戦を満喫したら、スクショ画像とともに #リピボ級 でツイートもすると、より良いですね。私がテブリム統一で参戦したときはこんな感じでした。
#リピボ級
— すずり@Edge (@suzuri_ghost609) 2022年12月22日
新星テブリム統一(再戦サーフゴー)でした!チオンジェン、ベトベトン、テツノブジン、イーユイ、ノココッチ、オーロンゲ統一の方々、対戦ありがとうございました! pic.twitter.com/KuR5R7fxtQ
同時に、他の参加者さんのツイートも同タグで見てみるとよいです。いろんな統一があって見ていてとても楽しいですよ。(私の趣味です)
3章 対戦後にできること
とりあえず対戦直後はもう0時ですから寝るとして、その次の日からのお話。
その日の戦績はどうだったでしょうか?種族統一の性質上、有利不利が大きく影響しやすいので、勝ち越したり負け越したりは人それぞれでしょう。ですが、何らかの改善点は見つかるはずです。それを後から振り返り、洗い出しましょう。
〇〇統一には勝てた。起点作りからの積みエース展開が通った。
××統一には負けた。相手のテラスタルが上手かった。
△△統一にも負けた。初手みがわりで麻痺展開を防がれてしまった。
勝てたときはどの戦術を通したのか。負けた時の要因は何なのか。それを反省していくうちに、どう改善すべきかがおのずと見えてくるはずです。
テブリム統一での話をしましょう。実は、構築して最初のときは、バトン型をよく使っていました。しかし、対戦を重ねるにつれて、バトンをつなぐメリットがあまりないと判断し、その型をあきらめました。かわりに、アタッカーを増やし、素早さで優位をとる相手への戦術を増やしました。また、メガネ型は地面テラスから格闘テラスへと変更しました。これは、苦手な悪タイプに対して、積み型のフェアリーテラスを通しに行こうとすると、鋼テラスで反撃されて負けることが多かったからでした。そこで、悪対策を、鋼テラスもろとも貫通できる格闘テラスメガネ型に一任したのです。
初期からいる中で唯一不変なのは積み型です。輝石HBでとりあえず作った型でしたが、安定して展開でき、耐久力も存分にあるので、かなりの場面で活躍してくれました。勝因の多くがこの子だったので、変更する理由も特になかったです。
こんな感じで、
①まずは構築をつくる
②とりあえず戦ってみる
③対戦を分析して改善していく
というのが私の種族統一のやり方です。いきあたりばったりですが、この方が気軽につくれますし、いろいろ試せて楽しいのでおすすめです。
まとめ
大雑把に書きましたが、こんな感じで緩く参加できるのが種族統一のいいところだと思います。誰でも気軽に参加できる種族統一、ぜひあなたも始めてみては?
Twitter では、#リピボ級レンタル から種族統一のレンタルパーティも見られます。そちらを利用・参考にしてみるのもvery good!です。お試しあれ!私のテブリム統一もレンタル公開してありますので、気になった方はチェックしてみてください。
いつかの火・木・土・日夜21時に、相まみえましょう!
さらに!
今月12月25日には、モヴさん主催の種族統一仲間大会「種族統一plain」が開催されます!#とうプレ を今すぐチェックだ!
#種族統一アドベントカレンダー2023 25日の企画として、種族統一も可能、一族統一もOKな仲間大会「種族統一plain」を開催予定です。
— モヴ@ (@XXXrhsx) 2023年11月29日
ルール画像に文字が多いですが、よく読んでご参加いただけたら嬉しいです。
仲間大会ID取得予定日は12/18(月)です。 ハッシュタグは #とうプレ をお使いください。 pic.twitter.com/gBsCMgmd56